双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

馬肥ゆる秋とは云うけれど

|爺猫記|



ここ暫くの間は食欲が戻らず、毛布の中に丸まってばかりの日が続いて居た、爺様。火曜日に病院へ行くと、若先生が、少量でも栄養価が高いウェットタイプの療法食を出してくれる。帰ってから、是を匙の上にちょいと乗せたのを、寝床の爺様の口元へ持ってゆくと、今の今まで、餌と云えばカリカリ以外は頑として受け入れなかったのが、如何なる心境の変化やら。ウニャウニャと鳴きながら、夢中になって食べるではないか。良し良し。しかし何だな。寝床の中で半分寝たままに匙を舐める様は、差し詰め入院患者気取りだ。
その翌日。少しでも寝床に近い方が良かろうと、餌場を茶の間まで移してやったところ、程無くして、自主的に良く食べ良く飲み始める。少量ずつを、こまめに採って居る様子。すると当然、おしっこもうんちも出る。食欲と共に活動時間が増え、俄然元気となってきたのだった。現在の目方、3.1キロと少々。次回の診察までに一寸は増えるだろか。



左:新たに設置された餌場。おもいっきり茶の間ダYO!
右:食後の爺様。腹くちいので、また寝るのじゃ。

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