双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

泣きっ面に蜂

|爺猫記|


爺様の具合、芳しからず。餌も食わず、寝てばかり居る。
錠剤の投薬が上手くゆかず、苦しい思いをさせてしまう。
今朝は何とか上手く収まってくれたのだが、午後になって
胃液をだっと吐き、さすがに疲れて、小さく丸まったままで居る。
投薬で四日間様子見、と云うのに従った訳だが、そうは云っても
日々爺様のこんな姿を見るにつけ、詳細の分からぬことへの苛立ちと、*1
己の主人としての至らなさに、腹が立つやら。情けないやら。
ご免よ。ご免よ、爺さん。
痩せこけた寝顔の上で、つい、ぽろぽろ涙がこぼれてしまう。
互いに切ない限りだけれど、少しでも良い方へ事よ運んでくれ。
月曜の早いうちに、医者へ連れてゆこうと思う。


そんな矢先に、今度は主人である私自身が、脹脛の肉離れ。
弱り目に祟り目。踏んだり蹴ったり。泣きっ面に蜂。
いっそ、この憎たらしい脚に、爺様の厄が引越して来れば良い。
来てみやがれ、こんちきしょう。そしたら全部追っ払ってやる。

*1:年齢や症状から考えると、十中八九は腎疾患と思う。幾らでもインターネットで調べることはできようが、おろおろと右往左往するのは嫌だし、切りが無いだろうから止した。知らなきゃ知らないで居た方が良いことだって在るだろう。

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