双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

アランセーター再び

|手仕事|


父へ貰われていったセーター*1に代わリ、自分用にと改めて取り掛かったアランセーター。今回は一念発起。テキストから既成のデザインを使わず、自ら編み図を組み立てることとした。*2参考としたのはスティーヴ・マックイーン氏のセーターであるが、使用する毛糸の太さと針の号数、己の寸法などを考慮した上で、模様の組み合わせ云々を練り直し、ようやく編み図の上がったところから、いざ編み始めて十日と少々。些か怪しげな編み図故、心配であったのだけれども、思いの外首尾良く仕上ったので、ご報告をば。

この度こそ正真正銘、紛うこと無きホビ専用。



判り辛くて恐縮だが、実際の色はやや薄めのグレイ。
袖はラグラン、襟はとっくりに仕立てた次第。
もこもこ、みっしり。冬の醍醐味である。


□□□


襟から肩まわり。



クルーネックかとっくりか、で迷ったのだけれど、
身頃と袖を接ぎ合わせた佇まいを見てから判断し、
結果とっくりを選択。是に正解。


□□□


左は身頃に選んだ模様。
ダイヤモンド、ハニカム、ケーブルなど。
右は袖に選んだ模様。
ブラーニー・キス、スプーン。



編み込んだ模様の意味を総合すれば、口八丁で、食いっぱぐれの心配も無く、健康。大漁に恵まれ、骨の折れる仕事に相応しい報酬や、富、成功が得られる…と云うことになるのだが、いやはや。随分と欲の皮の突っ張ったセーターであることよ。
それはさて置くとしても、やはり。自分で着るセーターを自分で編めると云うのは、実に気分が良いものである。


□□□


参考としたモノクローム写真。



セーターを着ただけの、マックイーンの佇まいが素敵だ。

*1:https://hobbiton.hatenadiary.jp/entry/20101229

*2:テキストの指定を勝手に変えたり、無視したりするのはしょっちゅうだのに、一から編み図をおこすのはどうも苦手。

<