2011-01-14 朝 |縷々| 水道が凍った。今年に入って、三度目。 幾度も身体へ云い聞かせて、ようやく 寝床を出、顔を洗おうと洗面台へ向えば、 蛇口の先に、小さな氷柱が出来て居た。 気の遠くなるよな一滴一滴が、健気に ひと晩掛りで拵えたのであろうそれを、 じいと黙って眺めるうち、冷気に強張った 肩はほどけ、清々と。静かな心持ちとなる。 温い湯たんぽの湯を洗面器へ張れば、 たちまち湯気はか細く、ふと手を止め、 昨年の冬はどんなであったろか、と想う。