2010-12-27 冬の山 |縷々| ふと思い立って、山へ行って来た。 ザックを背負い、頑丈な山靴を履き、 霜柱を踏み、苔むした岩を踏み、 黙々と歩けば、何かが浮かび、消え。 足どりは、進む毎軽くなってゆく。 杉の深い緑に混じって、すっかり 葉を落とし枝ばかりとなった雑木の 木立は寒々しく、しかしながら、 しんとした中に、枯れ枝の乾いた音。 渓流の清々しいせせらぎの音など 聞きながら、火を熾し、湯を沸かし。 只そうして、心静かに過ごしたのだ。