双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

病み上がり三十路やまびこ系

|雑記|


鬼の霍乱も、ここへ来てほぼ終息。
秋と呼べる時期は僅かに、このまま冬へと
向かってゆきそな、寒空ばかりが続く。
咳が止んでも油断は禁物と、あたたかい支度に
身を包み、葱と生姜をたっぷりと入れた
養生仕様のスープなんぞを拵えて、是をふうと
すすって居ると、Aちゃんが唐突に云う。
「何合目の山小屋の人?」
何合目?山小屋??ほれ、と指されて
ふと己の姿を見る。茶色い格子柄のネルシャツの
中へとっくりを着込み、頭には毛糸の帽子。
分厚い綾織のズボン。長短ウールの靴下を
重ね履きしたところへ、草臥れた踝丈の紐靴。
成る程、是では無理もあるまいな。
「でも、全然 ”山ガール” じゃないね。」*1
当たり前である。再び、スープへと戻る。

*1:父親世代仕様。もしくは、ロッキーの山中辺りで、丸太の切り出しでもして居そうな塩梅か(笑)。いずれにせよ、そもそもが ”○○ガール” と云うもの一切から縁遠い(→)のである。

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