|本|
春の奴め、油断した途端にすっとぼけやがって。
気温、一桁。寒さに手はかじかみ、肩は強張る。
そんな訳だから、当然客足も遠退き疎らだもので、
頁をめくる時間にだけは事欠かぬ。皮肉なものだが、
抗ってどうにかなる、と云うものでもあるまい。
- 作者:J.R.R. トールキン
- 発売日: 1992/07/01
- メディア: 文庫
春の奴め、油断した途端にすっとぼけやがって。
気温、一桁。寒さに手はかじかみ、肩は強張る。
そんな訳だから、当然客足も遠退き疎らだもので、
頁をめくる時間にだけは事欠かぬ。皮肉なものだが、
抗ってどうにかなる、と云うものでもあるまい。