双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

腹は空くもの

|雑記|


大して何事をせずとも腹は空く。是は至極当たり前の
ことであって、人の身体の仕組みとして仕方の無い
ところである訳だけれども、しかしながら、そうやって、
ただぼんやりと過ごして居るだけなのにも拘わらず、
ご飯刻ともなれば、きちり計ったよにして腹が空く
と云うのは、やはり。何やら己の出来の悪さ、浅ましさを
知らされたよで、うすうすと遣る瀬無いものである。
その上で、どうせなら旨いものでも拵えるかなどと、
思案を巡らそうものなら、つまらぬ悪事の類を企んで
居るよな、些か後ろめたい心持ちにすらなってくる。
ならば、冷や飯をよそったのに、沢庵の切れっ端程度が
分相応なのだろうが、然に非ず。結局はあれこれの思案の末、
台所に立ってちまちまと、切ったり炊いたりして居る。
果ては味噌汁まで拵えて、まったく。
実に人の哀しい性質であることか・・・。


|蹴球|


大方の予想はして居たが、カカーはマドリーへ移籍。
「お金の問題じゃないんだ。」 
うむ。気持ちは良く分かるがね。
しかしつまるところ、是はお金の問題なのだよ、青年。

<