双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

飛行機乗リハ眠ル

|日々|

早朝六時。
傍迷惑な間違い電話で叩き起こされた。
まったく不躾に、何処の阿呆が。
半分閉じた瞼のまま、憮然。
猫を起こさぬよにして、のろのろ寝床へ引返し、
再び目の醒めたのは、正午前。今日も今日。
外出の心づもりは無いから、家事に過ごす。
すっかり籠一杯になった洗濯物を
先ずは片付けねば。寝台からシーツをはがし、
荒く丸めて籠の余剰に詰め込む。
寝癖の上からほっかむりして、
洗濯機の廻る間に掃除。
春の奴は何処かで足踏み、未だここへは届かない。
さっさと来て、さっさと去れば良いものを。


猫氏よ。薄目で寝たふりするお前は、
尻尾を持つ、見者(ボワイヤン)か。

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