双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

土曜脳内散歩

|戯言|


無気力な眠気に促されるままの、間の抜けた午後の
暇潰しなどに、旺文社の 『文庫判東京都市図』 は
恰好の相手である。行きたいと想った時が出掛け時。
地図を歩くだけなら、金もかからず、手ぶらのまま。
勿論、天気の心配も要らぬ。安上がりにして、有意義。
今日は地下鉄を浅草で降り、そこからを散策の出発点とした。
先ずは浅草寺。たったの百円で、図々しくも商売繁盛と健康
とを祈念した後、花やしきを眺めつらして、ひさご通りを抜け、
5656会館を左に見ながら、一路、言問通りをゆく。
言問橋を渡って向島。『カド』 に立ち寄って季節の果汁を
ぐびっとやったら、そのまま向島・京島辺りをぶらぶらと、
亀戸方面は、従兄弟が奉公中の寿司屋まで。やあやあ、達者かい?
昼に江戸前のちらしをお願いして、頬張る。旨い旨い。ご馳走様。
そうそう。盆の帰省の折には、また『うさぎや』のドラ焼き頼むよ。
口の端に楊枝をくわえて(嘘)店を出た後、天神様にもお参りを。
駅まで歩いて総武線錦糸町、両国、浅草橋、秋葉原と過ごし、
御茶ノ水で下車。神田は淡路町 『近江屋』にて、甘いものを
幾つか見繕って買い求めたら、神保町まで足を伸ばすとしよう。
財布の紐を締めつつ、懐具合と相談しながらの古本巡り。
異邦人の如く路地裏を彷徨い、憩いの珈琲を求めて、暫し一服。
さてと。散歩もそろそろ終いかな。さすがに歩き疲れて地下鉄を。
日本橋三越前で降りて、てくてくぶらぶら、丸の内界隈。
おや。そろそろ日も傾いできた。今日のお宿は、ちいと奮発して
『ステーションホテル』 なんて云うのも良いねぇ…。



文庫判 東京都市図 (文庫判)

文庫判 東京都市図 (文庫判)

手元のものは2006年版であった。も少し使えるか。

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