|映画|
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2004/11/25
- メディア: DVD
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王 家衛の映画では 『ブエノスアイレス』 の次に好きだ。
お家芸の前衛的な演出は封印されて、ただ淡々と、
同じ境遇に隣り合わせた、二人の男女の心の機微が描かれる。
CSで久しぶりに観たけれど、この映画は夏に観る映画
と想って居る。狭い室内の閉塞感だとか、街の匂いだとか。
映画全体の空気が、夏の湿度と気だるさに充ちて居て、
煙草をくゆらすトニー・レオンに、余計な科白は要らず、
とりわけマギー・チャンが、哀しい程に美しい。