双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

水底へ櫂は沈む

|縷々| |音|


季節の感触を、己が手で確かめながら
徒然、日々を送る。
日によって微妙に変化する
その感触は、私の心が鈍らぬよに
私を、試して居るかのかも知れない。
などと、思いを巡らせながら
朝起きて、ペエジをめくり
夜、消灯と共に、そのペエジを閉じる。
毎日は、こうした手探りを繰り返し、
後ろへ後ろへ、過ぎ去ってゆく。



自分の中の中心軸が、ふと気が付くと
ぶれて、揺らいで居ることがある。
揺らいで、ぶれながら、やがては大きな
音叉となって、最後には小さな
螺子が一つ、ぽろりと落ち。
その度に、私は螺子を拾い
もとの場所へと戻さねば
ならないのだけれど。



[本日の店内音楽]


MASTER AND EVERYONEIt's Hard to Find a FriendOne Day I'll Be on TimeLive From a Shark CageVetiver

枯れたり、響いたり。やさしく包む。

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