双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

映画「Malcolm」

|映画|


また映画のはなし。
1986年製作のオージー映画で「Malcolm」
と云うのがあるのだが、この映画、
小粒ながら非常にイイ出来なのだ。


あらすじはこんな感じ。
主人公は一人暮しで無職、その上
ラジコン・鉄道模型オタクの青年。住む家は
母親の残してくれた一軒家で、しかもそこだけ
時が止まっているかのように、
昔のままになっている。
近所の世話焼きオバサンの計らいで、
下宿人を募集するのだが、そこにやってきたのが
出所したての強面の流れ者。
そのうち、その男の恋人も現れての、
奇妙な3人の同居が始まる。
最初はそれぞれが、お互いをいぶかしく思ってるのだが
時が経つにつれ、次第に分かり合うように。
ひょんな事から、3人は銀行強盗を計画する。
しかも、誰も傷つけることのないように。
地味に、ひっそりと。
主人公の青年マルコムの、ラジコンやら発明品と
3人のチームワークで、危険な目に合うも、
なんとか現金強奪に成功するのであった・・・。*1


この映画、ものすごくすっとぼけていて、可笑しい。
マルコムの家の中も、何とも言えず
時代から取り残された感じでよろしい。
(手作りのエプロンや鉤針編みのひざ掛けなどなど)
監督はナディア・タス。あの毒にも薬にもならない
「エイミー」なんかを撮ってしまった人である。
本作を見る限りでは、趣味の良い監督だと思ったのだけれど。
「エイミー」は魔が差したのかも知れない(笑)。

*1:後、ポルトガルリスボンへ高飛び。路面電車トラムに乗って、バカンス(?)を満喫するマルコム御一行…。

<