双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

師走随想

|縷々|


ここのところ燻って居た、モヤモヤやイガイガ。
何のことは無い。毎度お馴染みの不躾だとか、
齟齬だとか、失望だとか、苛立ち、そんなもの。
それがどうしたことだろ。師走も残り僅かの
今の頃となって、ひとつ、ふたつ、みっつ。
まるでご褒美みたいに、素敵な出来事が続いた。
そっと掌に包んでそのまま仕舞っておきたい、
ささやかで、けれども真っ直ぐで、確かなもの。
それは、年の瀬の忙しさが本格的となる前の、
未だ少しだけ穏やかさの漂う、この時期にこそ、
本当に、何と相応しいタイミングであるか。


苦い日々が続いても、腐らずに投げずに居れば、
ちゃんと何処かで、帳消しにできる出来事と会う。
だから善き心を信じ、見えぬものに心を配ろう。

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