|爺猫記| 爺様の旅立ちから一夜が明け、午前中に亡骸を火葬した。出発前には、生涯を過ごした部屋の中をぐるり、一周して。晩秋の寒空高くに煙は昇り、午後。両の手におさまるくらいの、小さな白い骨壷に入って爺様は帰宅した。形ばかりではあるものの、それ…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。