|縷々| 水道が凍った。今年に入って、三度目。 幾度も身体へ云い聞かせて、ようやく 寝床を出、顔を洗おうと洗面台へ向えば、 蛇口の先に、小さな氷柱が出来て居た。 気の遠くなるよな一滴一滴が、健気に ひと晩掛りで拵えたのであろうそれを、 じいと黙って…
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