双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

原付免許と電気スクーター

|モノ| |雑記|


突然ですが、私ホビ、原付免許を取ることに致しました。*1


実のところ、原付免許取得については昨年秋辺りからの計画で、当初の予定では昨年十二月に受験するつもりだったのだが、私用で延期に。その後、一月二月は寒いし、春先は学生らで混み合いそうだし、五月が季節的にも丁度であろう、と五月の受験を念頭に備えて居た。しかしながら、今度は新型某の云々が在り、更に暫くすると教習所自体が当面休校となってしまったため、計画は一時頓挫。それが先頃、ようやっと業務を再開したと云うので、なんだかんだの末、七月に受験する運びとなったのである。

そもそも、何故に今更の免許取得なのか。構想そのものは数年前からずっと在って、それが必要に迫られた格好で、ここ半年程の間に具体化へ向けて進み始めたのだ。
組合の会合やら雑務やら自身や猫たちの通院、等々等々...。年齢を重ねるに連れ、様々の場面でどうしてもバスや徒歩、自転車だけでは限界があるなぁ、と云うことが徐々に増えてきて、元来が (止むを得ず、或いはその人の厚意で) 人に車を出して貰うと云うのも、気が咎めて極力避けたい質である。そうなって、いよいよ現実的に運転免許が必要な時期へ来たことを痛感し始め、そして今がまさしくその時なのであろう、と腹を固めた訳だが、そこに端から車と云う選択肢は無い(笑)。自動車の免許取得は (通いにしろ合宿にしろ) 時間的にも費用の面でも非現実的だし、自動車なんてものが分不相応である。身の丈、身の丈。私風情には原付辺りが丁度良く、原付の範囲で日々の大概は事足りるだろう、と。

尚、原付バイク選びについては、最初からガソリン車では無く、電気と決めて居た。猫らへの影響 (音や排ガスの問題) 、燃料費や扱いなどの諸々を考えてのことで、もし仮に電気スクーターの存在が無ければ、ここまでには至らなかったかも知れない。
ところがデザイン・価格・性能の三拍子揃った製品と云うのがなかなか見当たらず、苦労して見付けたら見付けたで、購入を検討して居る間に人知れずひっそりと販売終了...など、幾度も袋小路へ。ううむ。上手くいかんもんだなぁ。段々と免許取得への気持ちが萎えてゆくなぁ。としょんぼりして居たところへ、最近になってようやっと、今度こそ理想的な納得の車種が見付かって、遅々と進まなかったホビ四十路の一大計画が、ダダダっと具体的に動き出した次第なのである。


◆◆◆

でもって、電気スクーターを購入したんだYO!

www.xeam.jpスペック等の詳細は旧モデル()参照。


と云っても、予約の申し込みをしただけなので、正確には未だ購入に至って居ないが、支払いについては、もしものときの虎の子とする筈だった「定額給付金」の残り八万六千円*2を、是に充てた上で分割払いとすることとした。本体価格に消費税だのオプションだの配送料だのを全て合わせると、総額二十四万円と少々。地味で質素な暮らしを旨とする小生にとっては、動悸のしそうなかなりの高額なお買い物である(笑)。
だものね、車なんざとんでもないですよ。全くの分不相応ですよ。辛うじて原付なら、私風情であっても何とか遣り繰りして買えるし、税金や維持費等にしても然程の負担にはならぬと思われ、まして電気バイクは、空気も汚さず音も静かで環境にやさしく、バッテリーをフル充電でも僅か数十円と財布にもやさしい。つまり、身の丈に合って居るんですよ、と(笑)。


◆◆◆

でもって、色は赤にしたんだYO!

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しかしこの真っ赤は、何だか弐号機みたいだな(笑)。

当初はライトブルーを考えて居たのだが、只今欠品中&再入荷は数か月後と云うんで、すぱっと諦め、ならば赤でも宜しかろう、否。是はむしろ赤だよね!と相成った次第。現在返答待ちなので、ひょっとすると赤も欠品の可能性が在るかも知れず、その場合はまぁ、気長に待つかな。どのみち、未だ免許も取得して居ない訳だし(笑)。

*1:長年のご近所さん方はご存じかと思いますが、私は運転免許証を持って居ないのであります。

*2:例のマルチプレーヤー&スピーカー購入代金を差し引いて。今後の先行きがどうなるか知れぬので、できれば残しておきたかったお金だが、この買い物が今後大いに生活の助けとなるであろうことは、ほぼ間違いなかろうから、考え様によっては、実に堅実な使い道と云えよう。うん、そうだ。

Il tuo nome...

|庭仕事|


最後のお嬢さんが、咲きました。
ぽつん。と小さいのが、ひとつきり。

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ジョアシン・アネ (Joasine Hanet)


忌々しいバラゾウムシの被害を一手に引き受けた格好で、
このお嬢さんだけが開花を危ぶまれて居たのだけれど、
ストチュー散布で、被害もようやっと落ち着いたのか。
小さな蕾がひとつだけ残って、それを大事に守ってきたら、
嬉しいことに、ちゃあんと咲いてくれたのであった。

直径5cmほどの、小ぶりな、かあいらしい花。
虫食いを切り戻したところからも、徐々に新芽が復活し始めたよ。

マイ・ミュージック・ボックス

|モノ| |回想|


去る四月下旬から凡そ一か月弱続いた休業中は、思いがけず掃除と片付けの機会と相成り、その結果、押し入れも抽斗もさっぱりとした。更に、長い間無法地帯だったCD棚周辺もこの機会に整頓。半日がかりで何とかカテゴリ別に収納し、無造作に押し込まれてあったレコード盤も、一枚一枚確認して棚の一角へ場所を拵えた。そして、嗚呼。有象無象のカセットテープの一群である。
インデックス付きでケースに入って居るのや、ケースには入って居るけれどインデックス無しの、裸のままの中身だけのなどが箱の中にザクザクと...。殆どが90~00年代のもので、中身だけのテープについては、実際に再生して聴いてみないと分からないものが多数。ところが数年前に、ビクター「CDioss」*1 が遂に寿命を迎えて処分に至り、従って現在拙宅ではテープを再生できる機材が無いのであった。そうなると、余計に聴きたくなるのが人の常と云うものである。
実は以前より、中高年向け通販の新聞広告ヘしばしば登場する「カセットテープとCD、MD、USB、レコード、ラジオの全てがこれ一台で!」的なマルチ・オーディオ・プレーヤーがずっと気になって居り、しかしながら別段、今すぐに必要なものでも無いし、ましてそんなにマルチ過ぎてもねぇ(笑)、と広告に見かける度「また載ってるなぁ。在ったら在ったで良いかもなぁ」程度だったのだが、あれ?ひょっとして今が買い時なのかしらん。テープだけでなくレコードも聴けるし、部屋で使うだけだし、あんな感じのも良いかも知れんね。否、むしろあんなのが良いよね(笑)。


でもって、買っちゃったんだぜ!(モチ定額給付金使用)

いや、是。こんな値段でかなりがんばって居ると思う。もう少し出すと、CD録音機能やらダブルデッキやらなどのが在るけれども、私は是で十分だな、と。因みに、スピーカーは本体に埋め込み式の一体型で、加えてこの価格だから、正直あまり期待せずに居たのだが、構造上どうしても音が中にこもる感じは否めぬものの、存外悪くは無いよに感じた次第。とは云え、私個人の好みとしてはやはり物足りなかったので(笑)、それならアンプ内蔵スピーカーを足して、赤白ケーブルで繋げば良いだけの事じゃ。


と云うので、こっちも別途購入しちゃったぜ!(モチ定額給付金使用)

FUZE 2.1chアンプ内蔵Bluetoothスピーカー DAS19BT-BK

FUZE 2.1chアンプ内蔵Bluetoothスピーカー DAS19BT-BK

  • 発売日: 2019/12/01
  • メディア: エレクトロニクス

20㎝程の四角い箱型で実にコンパクト。装飾は一切排し、裏面の電源スイッチと正面の音量調節ダイアルのみ、の潔さ(笑)。レベル調整の機能などは無いけれど、しかしながら音量は結構しっかり出してくれるし、高温も低音も大袈裟過ぎず良い塩梅である。サブウーファーも入ってアンプ内蔵でこの大きさでこの値段でこの音なら、優秀、全く問題無し。因みに、本品はヨドバシのセールにて3,530円で購入できたので、プレーヤーと合わせても十分にお買い得なのであったヨ。


◆◆◆

斯くして、久しくプレーヤーの無かった部屋に、音楽専用の箱が再びやって来たのである。CDとラジオの他に、カセットテープもレコードも聴ける。最初に試し聴きしたのは、二十年以上前にSちゃんのくれたテープのひとつ。是はちゃんとインデックス付きで、ケースに入って保管してあったからすぐ分かった。
些か風変わりな宅録青年だったSちゃんは、確か私よりも四・五歳下で、髪をピンクに染め、いつもとんがったオシャレ服を着て居た。ジャド・フェアか何かのライブでたまたま知り合って仲良くなり、以来音楽仲間のTちゃんと三人して、ライブ会場で顔を合わせては、夢中になって音楽の話ばかりしてたんだっけな。一人でファンジンなんかも作ってて、友達は殆ど居ないと云って居たけれど。Sちゃん、今は何処で何をしているのかなぁ。

ケースから取り出して、デッキへ入れて、ガチャっと固い手応えの再生ボタンを押して、テープが回り出して数秒の間が在って、A面の一曲目が始まる瞬間。久しぶりの、この感じ。彼らしい、ちょっとひねくれた選曲に、当時の懐かしい記憶がぶわーっとよみがえってきたよ。
うん、やっぱり良いな。カセットテープって。

■S君選曲集テープ(46min)

【Side A】
1: Ines / Drink Me
2: Le temps du tempo / The United States Three
3: Gladys Gravitz / The Tories
4: Glide / Chris Knox
5: Killer / Birddog
6: Happy 4 / Metronome
7: Supersweet / The Kelly Affair
8: Oh no Elaine / Richard X Heyman

【Side B】
1: The poisoned well / Quasi
2: California / Quasi
3: The letter / Brian Dewan
4: Springtime is the season / Of Montreal
5: If I faltered slightly twice / Of Montreal
6: Little viola hidden in the orchestra / Of Montreal
7: It's easy to sleep when you're dead / Of Montreal
8: Slow parade / Alec Bathgate


ああー。今、ムショーにテープ作りたい!

*1:スピーカー分離型の、十数年前に二千円で購入した中古品。音質も使い勝手も実に宜しかったので、心惜しい。

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